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元タクシー運転手の独り言ブログ~大概の依頼は受けますが露出の依頼は嫌です~

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本日もお好み焼・鉄板焼 あえ のホームページにお越し下さいましてありがとうございます。

さて、最近真面目に更新していますが、更新内容が真面目過ぎて面白くないと妻に言われたので、久しぶりのタクシーネタでも投稿してみようかと思います。

ふざけた内容を適当に書くので、時間の無駄になってしまうかもしれませんが、お暇な方は時間潰しに読んでみてください。

色んな性癖の人がいますが、人を巻き込まないでください。


世の中色々な性癖を持っている方はいらっしゃると私自身理解していますが、そういったものは個人的に楽しんでいただくものであって、人様を巻き込んでするものではないと思っています。

タクシーを運転していると、わけのわからない事を依頼される事がありますが、今回はその中でも最も刺激の低い事を書いていきたいと思います。

因みに今回の話しを他の運転手にしたら、私以外そんなお客様に遭遇したことが無いと言っていたので、極めてレアなケースなので、『こんな事に遭遇出来るならタクシー運転手になりたい!』と思っても遭遇出来ない可能性の方が確実に高いのでやめておくことをお勧めします。

神戸の三宮駅近辺を走っていた時の出来事



私は普段芦屋界隈を流しているので、三宮近辺を走っている時は仕事をする気がなく何か買い物に行こうと企んでいる時か、お客様を下して帰ろうとしている時だけです。

そんな私が珍しく三宮を走っていた時にその出来事は起こりました。


三宮での土地勘があまり無い私は三宮で仕事をしたくないのですが、手が上がってしまったら止まるしかないので、その日も仕方なく止まる事にしました。

私がドアを開けると若い男女が乗り込んできました。

私が行き先を尋ねると、若い男性が身を乗り出して私に話しかけてきました。


『お願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?お金は払いますので』


お金を払う意志がある事はわかりました。

しかし問題なのはそのお願いの内容ですよね。

私は答えました。


『出来る限りの事はお受けいたしますが、無茶はしませんし、格安で遠くまで言ってくれというのも無理ですよ?』


すると、男性はシートに深く腰を下ろして、女性となにやらヒソヒソと話しはじめました。

話しが終わるまでの間、私はしばらく待っていました。

すると男性は『よし!頼んでみる!』と大きな声で言って私に話しかけてきました。


『僕と彼女を乗せて人通りの多い場所をゆっくり走って欲しいんです!』


なんて事はない依頼なので、私は承諾しました。

すると彼は続けて言いました。


『僕たち裸になりたいんですけどいいですか?』


全く意味がわかりません。

裸になるのは基本的にお風呂だけです。

という事で外で裸になるのは露天風呂だけです。


ここまで読んでくださっている方なら多分わかると思いますが、私がいる場所は露天風呂ではありません。

交通量の多い三宮近辺の路上に止まっているタクシーの中です。

おかしな事を言い出す輩もいたものです。

私が驚きのあまり答えに詰まっていると彼はさらに続けてきました。


『運転手さんも裸になって帽子とネクタイだけになってください。』


馬鹿じゃないのこいつ。

私の率直な感想でした。


さて皆さん想像力をかき立てる時間がやってきました。

後ろに20代前半のそれなりに美形な男女二人が裸で乗っているタクシーがあります。

よく見ると運転手は裸なのに帽子とネクタイをして運転しています。

ここまでちゃんと想像できましたか?


想像できた方に質問です。

このタクシーのおかしい所はどこですか?


全部おかしいですけど、一番おかしいのは運転手ですよね。

後ろの人たちは性癖で楽しんでいるかもしれませんが、運転手である私は絶対楽しくないですからね。

その一番楽しくない私が何故一番恥ずかしい恰好をさせられなければいけないのでしょうか。

百歩譲って私が服を普通通りに着ているのならまだ依頼の理由はわかりますけど、裸になる上に何故帽子とネクタイをしなければいけないのでしょうか。


絶対に嫌です。


私は半笑い断るしか選択肢が見つかりませんでした。

私が断っているにもかかわらず、彼はまだしつこく言ってきます。


『お礼はします!走った分の料金と別に1万円支払います』


1万円って馬鹿じゃないの。

長い人生ですから汚点と言われるものはいくつかできていくでしょう。

その中でも最大級の汚点になりかねない行為にたいしての報酬がたったの1万円しかもらえないとか馬鹿でしょ。

もし仮に私が露出という行為に多少の興味があって、一人では恥ずかしいから無理だなと諦めていたと仮定しましょう。


その状況ならこの状態はよだれを垂らして喜ぶのは間違いないとは思います。

一人じゃない上にお礼にお金までいただけるんですから申し分ないはずです。

しかし残念ながら私はそのような趣味が微塵もありません。

私は全力で断らせていただきました。


すると彼は言いました。


『じゃぁ運転手さんはそのままでいいですから、私たちだけ裸で乗せて下さい。』


人間の心理を巧みに読んでいる言葉です。

初めにわざと間違いなく拒否される依頼をしておいて相手に拒否させて、次の普通なら拒否されそうな依頼を通す作戦のようです。

若いのに交渉の仕方を心得ている中々将来有望そうな男子です。

露出狂という所を除けば。

車の中で裸になるのは犯罪です



基本的に私的な空間で裸になる事は犯罪ではありません。

しかし車の中はいくら自家用車の中であっても裸になってはいけません。

ましてやその車がタクシーとなると余計に裸になってはいけません。

初めにも書きましたが、自分の性癖を通すために、他人に迷惑をかけたり、ましてや巻き込んだりしてはいけません。



事の結末



私も一瞬『それならいいかな』と思ってしまいましたが、すぐさま違うという事に気付きました。

彼はまだ続けます。


『お金は勿論走った分と別に1万円出させてもらいます。』


要求が低くなっているのに報酬は変わらないという所もうまいですよね。

当然初めから報酬は決めていて、私が裸ネクタイ帽子を受けようが拒否しようがそこは変わらないんですよね。

私は彼に言いました。


『とても上手に交渉しますね。他の運転手ならOKするかもしれないから他を当たってください。』


ここまで言っても彼はすがります。


『彼女も裸になるけど見たくないですか?』


なるほど、今度はそっちの方向に持って行って交渉を成立させたいようです。

そろそろ時間も押してきて私自身この場から早く立ち去りたかったので止めの一言を言いました。


『お前らの汚い肛門がシーツについたら嫌やからさっさと降りんかい!』


ここまで一言もしゃべらなかった女性が怒った様な顔をして言いました。


『汚くないです!』


いや汚いから。

これだけは絶対ゆずりませんが、汚いから。

汚いし臭いから。


もう追い打ちはかけませんでしたが、男女は諦めて降りていってくれました。

軽く30分くらい無駄にしてしまったこのやりとりですが、交渉する上で大事な事を学んだような気がしました。

この様な内容の依頼は当然私のタクシー人生で最初で最後の依頼でした。



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